テレビを見ていて

nosweat2005-08-16

アホな日記を書いた昨日は終戦記念日、こんな事言ってたらおじいちゃんに怒られそうだがすっかり忘れていた。おじいちゃんゴメンね、でも既に死んじゃっていないからよしとする。


家に帰ってテレビのニュースを見れば、やはり終戦記念日にまつわる事ばかり。戦後60周年だという事、靖国問題の事、アジア諸国との関係とこれからの日本はどうするべきかという事。どれも勿論、実際これからの日本を背負っていくであろう我々にとって考えていかねばならぬ問題である事は間違いないし、これからこのような間違いを人類は二度と犯してはならぬと思わずにはいられない。


でも人類はとってもおばかさん。今でも世界中修羅場ラバンバ☆これからまたやらかしちゃうんだろーなー。と思いチャンネルをザッピングしていると、今度は郵政民営化に始まる衆議院選についての話題。刺客だなんだと小うるさい、郵政民営化に反対している議員だけしか立候補していない選挙区だったら民意が問われねぇダロっつーの!俺に票入れろっつーの!


と、そこで最近影の薄い民主党の党首 岡田克也氏のインタビューがあった。いわく「議員の退職金の半分を国債で支給する」との事。いわゆるストックオプションだ。なれば議員は無茶な事をしでかして、日本がヤバくなったら退職金の半分が暴落するかもしれないとの不安からまっとうになるであろう、との事。なるほど、政治家にしては建設的な意見だ、少なくとも僕はそう思った。実現出来れば、ではあるが。今日にでもたしかマニフェストを出すとかも言ってたな〜たしか、もう出したのかな?


とまあ時期的に政治ネタの多いニュースばかりだったが、さすがテレビ東京ワールドビジネスサテライト」、僕のスキなニュースの一つである。このご時世、経済中心の話題でしかも超高額商品についての特集が組まれていた。「欲しがりません勝つまでは!」から60周年目の終戦記念日に「超高額商品」である。このギャップがたまらない。


戦時中であればおそらく引っ立てられ、打ち首獄門の刑であろうその商品は数万円もするペット用品。お犬様専用のベットやクローゼットをトータルで揃えると20万円也。「去年のクリスマスプレゼントに買ったんですホホホ〜」マダ〜ムはそう言っていたが明らかに優越感に浸っていた。しかも自分の子供の前で「このコ(犬)にはホント癒されてまして…」「一番プレゼントが高くて大きかったんざますホホホ〜」って笑ってました。後ろでアホ面して突っ立ってた子供がみょーに印象に残ってます。


その家具を作っているのが東京は下町にある町工場。世界に誇る日本の技術を支えている誇り高き家具職人が汗をたらして「手作業しかないんですよやっぱり」と、犬の家具を作っていた。デザインは人間が使うモノに劣らず、むしろ僕のベットよりおそらく寝心地が良いであろう。作っているのも一流職人。使うのは犬。


別にペットにそうしてあげる事は反対ではない。でも昨日は終戦記念日、チャンネルを変えると人がワンサカ死に、愛し合う二人が引き裂かれ、おまけに最後は原爆をドカン、である。


戦後こんなに復興して豊かになった、という見方もある。が、きっとペットへ高い買い物をしてあげているマダ〜ムは戦争になって食いモンが無くなったら、その飼っているお犬様をバクバク食っちゃうんだろーなと思わずにいられない。食後はそのベットどーすんだろ?今の僕にはそんな事にならないよう祈る事しか出来ない。


余談だが僕が中学生の時、かわごえ先生という化学の先生がいた。その当時もかなりのおじいちゃん先生だったが、かなりパンチの効いたギャグをかましてくれる先生だった。あだ名が「かわごえ気象台」、天気予報が自慢の先生だった。戦時中、爆撃機が襲ってきた際「オレを撃て〜!」と防空壕から出た大バカヤロウである。


結局その時地面に寝転んで撃たれるのを待っていたが、見事外れてスゴスゴ防空壕に戻ったらしい。「その当時は戦争で死ねば英雄だったんだよ」と、その話を自慢毛にしていたが僕らはみんな「戦って死んだならともかく、それで死んでも英雄って言えねぇダロ!」って思ったが言えなかった。まだ生きてんのかな〜