思いつくまま

9月2日、3日と書いた日記を読み返してみると、ま〜なんて皮肉れた子なんでしょうこの子は!カーサンそんな子に育てた覚えはありませんよ!って、思われる箇所が所々点在する。2日間ともお酒を飲みながら書いていたので勢いって部分もあるのは事実ですが、別に言い訳するつもりはありません。匿名性のせい?それとも本心?人間の心理ってば複雑で難解なモノです。自分の事すらよくわかりません。そこで今日はウソやホント、人の言った言葉をどー捉えれば良いのか?って事を考えようと思います。


例えば僕の書いた日記の内容が1、間違い無く僕が書いた。2、本心なのかウソなのか第三者の立場で考える。3、それ如何によって利益不利益が生じてしまう。という前提の元、御存知の方もいらっしゃると思われる「ゲーム理論」なるモノを、自分流に解釈して追求してゆきたいと思います。基本は以下の通り。


ジャンケンの場合
自分/相手  グー    チョキ     パー
グー    0 / 0    1 / -1     -1 / 1
チョキ   -1 / 1    0 / 0     1 / -1
パー    1 / -1   -1 / 1     0 / 0


この場合『ゼロサムゲーム』と言って、勝っても負けてもプラマイゼロ(足して=SUMしてゼロになる)ような事の場合であるが、つまり生きていく上で大事な事を数値化し、客観的に理数的考えの下、解決しようとしたのが「ゲーム理論」らしい。この難題に挑んだのが映画『ビューティフルマインド』で有名になった数学者「ジョン・F・ナッシュ」や「フォン・ノイマン」という先生方。

*「ゲーム理論」を詳しく知りたい方は各々お調べ下さい。


ただ人生には『ゼロサムゲーム』に当てはまるような「相手を倒せば自分が得をする」事例は少なく(ゼロサムにならない)、特にビジネスの世界においては以後の関係性の事も考慮した対処が必要となる。この考えの下、日記を書くにあたり利益不利益を生じる、という事を自分流に考えると以下の通りになる(ゼロサムゲームにあたらない)。


この日記を見ている人/自分   書いた事は本心では無い場合   本心である場合
本心では無いと思っている        2 / 2               1 / 3
本心だと思っている             3 / 1              0 / 0


つまり、僕の書いた日記を見ている人が僕との以後の関係性を重要視する・しないに関らず「本心では無い」という事にしておいた方が、よりリスクが少ないという事になる。つまりこのケースにおいてでの場合に関しては、1/2の確立で大きなリターンを得ようとするよりか(もめてもしゃーない)、本心はどっちでもいーから「なんつって根はいい子なのよね☆」って声をかけてやる方がリスクが少ないという結果になる。なのでインターネットの中での知らない人とのやり取りは信じない方が(信じないふりをする方が)リスクが少ないという事になる(見ている人は失うモノはないので良い悪いという事では無い)。


ところがこれを対ビジネスの相手に置き換えてみると違う。例えばクライアントが「他競合他社がもっと安い値段を出してきてるよ」ってダンピングをけしかけてきた場合、営業マンにとって、クライアント/営業マンの現状2/2で、ダンピングが本当であり値下げをした場合3/1(付き合いは続くが利益が減る)、本当で値下げに応じない場合4/0(付き合いが終わり利益を得られない)、ダンピングがウソな場合で値下げした場合3/1(付き合いは続くが利益が減る)、値下げに応じない場合2/2(付き合いが続き利益そのまま)となる。(同じ条件にも係わらず競合他社に変えられる場合を除く。)つまりは営業マン圧倒的不利、腕の見せ所であります。


仕入れを考えないという前提の場合であるが、対仕入れ業者と考えると逆の立場になる。が、これは同じ物を他の所からでも仕入れられる(買える)場合に限られる(しかもその買ってもらおうとしているモノやサービスの属性にもよりこの限りでは無い)。そこでダンピングが本当だとし、仕掛けてきた競合他社A社と弊社B社お互いにとって以後に渡って良い付き合いとなるのは、


A社/B社            価格設定を守る       安く売る
価格設定を守る          3/3(A)         0/4(B)
安く売る                4/0(C)         1/1(D)


となり(利益ではなくどっちが良いか)、この原理(A)(B)(C)で談合や利権、既得権益が発生、他者(ダンピングを仕掛けてくる会社)を排除する事により高い値段設定を維持でき、自然と足並みを揃えた方がリスクが少なく、安定した成長が見込まれるという事に落ち着く。談合とは自然現象であり、又、計算ずくの関係と言える。これは単価が高い場合によく見られるが、単価が小さい場合は先手必勝、より早くその市場に投入し、数をかき集める事が肝心となる。小さい利益を得る為にそれ以上の投資はしない為である。しかし、シェアをある程度掴んだ後でも実社会においては大きなシェアを獲得したが為に大きな組織を抱えなければならず(経費の拡大)、後発の新規参入組に開拓した市場を持っていかれるというイタチゴッコになってしまう為、その後の維持や、それ以外の強みを持たなければならないという事が課題となる。


業種やモノによっては「美味しい」「便利」「カッコイイ」等々、同じ性能でもイロイロあるという事に関しては触れておりませんのであしからず。


またまたしかし、ここに厄介なコマンドが出てくる。「報復」である。お互い疑心暗鬼である場合が多く、建設業者のように1回の受注額がでかく無く、日々繰り広げられるビジネス上のやり取りは、野球のピッチャーとバッターの対戦に例えられる。


決め球がフォークのピッチャーが必ず最後にフォークを投げてくるとわかっている場合は打たれてしまうが、何回かに1回決め球にストレートを投げてきた場合、バッターは打てなくなってしまう。ほとんどはフォークというデータがあってもである。この決め球こそが実社会においては「報復」となる。


更にチェスのプログラムで1、常に裏切る。2、常に協調する。3、最初は協調だが相手が裏切ったらその後裏切り続ける。4、最初は協調で以後は相手の戦略を模倣する。5、相手の行動の確率を見積もってどちらにするか決める。6、裏切ったら裏切り返すが、相手が協調した後は9割協調して1割裏切る。という6種類を戦わせると、最終的には4が一番勝つらしい。という結果があるらしい。


つまり値段設定を守ろうと誓い合ったA社とB社があった場合、弊社A社からは裏切らない方がよく、B社が裏切ったら報復し、B社が悔い改めれば許してやる心の広さを持つ事がベストと言える。その報復の効き目が大きい事であればある程、B社は裏切れなくなる、という事になり、バッターに例えると3割しか打てなくなる(裏切れない)。ダンピングが横行している業界で、利権を持ち、なおかつ多少裏切られても体力のある会社には、いずれ効果があるかも知れません。


ただただしかし、背水の陣を取り何してくるかわかんねぇーぞという相手を敵に回す場合はまた違ってくる。売値1万円で仕入れ値が5千円の商品があったとしよう。今まで1万円で売っていた所、9千円で売り出した会社がある。ほっとくと同じ商品なので安いほうに流れてしまう、そこで同じ金額にしたら更に8千円に値下げしてしまった。相手はギリギリまで止めそうにない、となると以後の展開としては相手/コッチの場合、1、5千円ギリギリの値段設定にし、体力の差でどっちかがギブするまでやり続ける0/0。2、最初は値下げ合戦をするが途中でやめる2/1。3、値下げに応じない3/0。という3択になる。結果、相手が潰れても既存の企業の方が被害が甚大であると思われるし、以後また同じ企業が出てきた場合、繰り返しになる。


なので同じノウハウを持ち、まったく同商品を同料金で仕入れる事が出来る相手が出てきた場合、値下げ合戦を途中で止めなければ、既存の企業の方がリスクが大きい場合がある(経費が大きい、先行投資している等)。値下げを途中で止めざるを得なくなるような事態を「ナッシュ均衡」と呼ぶらしいが、この「均衡」に新規に開拓する事業で持ち込める算段が有れば、その事業に参入してもいいのではないか、と思われる。相手にギリギリまでやるぞ、と思わせる事が出来れば、取りあえずは参入成功という事になるのではないだろうか?圧倒的に体力や知名度が違う場合は玉砕しますので、諦めるか、別な方法を取るしか有りませんあしからず。


とまあここまで長々書いたが、多分間違ってます。何でこんな事書き始めたんだろう?思いつくまま書くのは今後控えます。はぁ〜疲れた。