仙台へ 後編

nosweat2005-10-05

先日までのあらすじ

新宿から仙台へのバスの旅、道中突然バイオテロの攻撃にさらされた!しかしテロリストの特定に成功、そして車内空気の清浄、テロの悲劇を最小限に防ぐ事に成功した「A.N.A.R.U」特殊工作員DJnosweatであったが、なんと周りを萌えテロリスト、宗教ババア、金髪ハゲ、そしてオカマに取り囲まれていた…!絶体絶命、はたして仙台に無事たどり着く事が出来るのか!?


2度目の休憩を終え、狭い通路を進み違和感を感じつつも自分の席に戻った。…おかしい?何かおかしいぞ?普段通りなれている道に知らない間に看板が立ったりすると感じる、言われてみれば気が付く程度の微妙な感覚…。おかしい、テロの後のせいか感覚が研ぎ澄まされていた。周囲を確認する、振り返った時にそれは目に飛び込んできた!


ヒゲが生えてるよオイ!「ソレテナーイ」だよ!後ろのねーちゃんは実はにーちゃんだったのだ!しかも後ろの席2人とも!…しまった、バスはもう出発していた。孤立無援、「ユカイな変体仲間の丸秘珍道中、東京-仙台の旅編」に新たな仲間が増えた瞬間だった。膝がガクガク震えた、唇が乾くのがわかった、テロリストは一人ではなかったのだ!隣の萌えテロリストは相変わらずうつむいて萌えな漫画に没頭している。不覚、後ろを取られていたとは…いつでも殺れたって事か…。


残り約1時間半、戦慄の中何とか仙台にたどり着いた。密着度100パーセントのクソ狭い席と硬いイス、ユカイな仲間たちのプレッシャーにより疲れ果ててはいたが、仙台に到着しこれからの楽しいひと時を思うと何て事は無かった。タラップを降り仙台の地を踏みしめる。


びゅうううううぅぅーーー寒いわボケッ!


寒い、寒いぞ!仕事終わりにバスに飛び乗った為、スーツのままだから良かったものの、まだ9月だからダイジョウVって、Tシャツしか持って来てねぇ〜ぞ!周りの仙台っこも皆秋仕様のフル装備。早く友達と合流しなければ凍え死んでしまう、かじかむ手で携帯を取り出し友達へ連絡。「只今電波の届かない所におられるか、電源が入っていない為かかりません。こちらはNTTです…」


NOーーーーっ!殺す、絶対コロス!そーいえば友達は仙台駅の近くで送別会をやっているから着いたら連絡してって言ってたな?あのヤロウ飲んでやがる、しかも地下だなこりゃ。取りあえず避難しないと凍死してしまう、怒りのメールをぶち込んで仙台駅へ向かい、マックで時間を潰す。仙台娘は可愛いのぉ〜。記念撮影(隠し撮り)をパチリ☆


20分後連絡が取れて迎えに来てもらった、予想通り半泥酔。何事も無かったかのように「さ、行こう」と知らない人に連れられ即キャバクラへ。つーかアンタ誰?キャバクラで友達と3人自己紹介、聞けば友達の職場の仲の良い先輩だという。挨拶もそこそこにキャバクラで中年男三人秋祭りin仙台国分町。東北最大のこの町で朝5時まで飲んで、最後に行ったラーメン屋で僕がおごった事や、帰りのタクシーで「あのコは口説けますよ絶対っ!」「いや絶対あーゆーのに限って硬いんだよ!」「それよりお前の隣に座ってたあのコがいけるよ絶対っ!」と喧々諤々論議していた事など、もはや覚えてはおりませんでした。


ハッと気が付くと、友達の家でデジカメを持って全裸で立っていた(ちんこではありません)。一体何をしてたんだろー?と思いつつもすぐ就寝、翌日昼過ぎまで爆睡。起きて財布の中身が仙台到着後十数時間足らずでスッカラカンという現実に気付く。デジカメを確認すると汚らしい中年男のポロリ画像満載。酒が残っているというのに起きてすぐそんなモノを見て更に気持ち悪くなり、友達を叩き起こして健康ランドへ直行。サウナで酒を抜き、ウコン茶を飲んでまた飲みに出た。


その後は友達が気を利かせて用意してくれた合コン→カラオケ→トランプ大会→合コン→カラオケ→トランプ大会→牛タン→バッティングセンター→トランプ大会、と風呂も入らず常に酒が入った状態で、仙台らしい事は牛タン食ったくらいという仙台旅行を満喫した。しかし仙台の夜の街で、Tシャツ姿でアホな子供みたいなのは僕だけでした(他の日は合コン含め、全て友達に借りた寝間着のボローニャNAKATAのユニフォーム)。


なので仙台の思い出といえば、牛タンを食いに飲酒運転でお店に向かっていた途中に「シベ超接骨院★」という看板を見つけた事と、バッティングセンターに併設してあったそば屋の看板が「肉うどん肉うどんってオレ肉食えねェんだ!!という人安心して…」という事、中に入ったら「そば屋でブレイクタイム」という意味不明な張り紙があった事くらいだ。


しかしなぜトランプ大会?って思った方もいらっしゃるであろう。それは僕らが学生時代、ヒマな時はトランプをやりまくっていたからである。しかしそれも10年前、いい年こいてその時のままのトランプをしていては進歩がねぇ(次長課長風)という事で、合コンの女子共を横に置き、喋り方は全て「長渕」風という過酷なルールに則り、ほとんどの時間を費やした。「セイヤッ!」「常、つねぇ〜」「えいじぃ〜」「しゃーららららら〜しゃーららららら〜金色のライオン〜」って、知りうる限りの長渕知識をフル活用していたが、最後の方は長渕なのか田中邦江(タナカクニエ)なのかわからなくなっていた。


そんな素敵な仙台旅行、最後はバスの運ちゃんに記念撮影を頼み「男二人は何か汚いねぇ〜」と言われたがシカトし、硬い握手と次は11月に僕がまた仙台に行くか、友達が東京に来るかわからないが再会の約束をし、バスに乗り込んだ。


乗り込んですぐカチンときた、通路を挟んで反対側にカップルが座っており、窓側の彼女が通路側の彼氏の上に足を乗っけてイチャついていやがった。出発が夜の11時、寝るつもりであったが無理かもしれないと早々に諦め、自分の席に着いたら隣が大股大開脚のちびっ子ギャングだった。きっと親に「たけし、もうウチでは面倒見きれない!とーさんもかーさんも疲れ果てた…金をやるから出て行ってくれ!」「そんな事言われなくても出て行ってやらぁ〜!」「スマン、スマンたけし、でももう限界なんだ」「クソジジー二度と帰ってこねぇーよ!」「あなた、たけしはまだ17歳なのよ!いくら何でもそれは…」「かーさん、お前の為でもあるんだ!これ以上たけしがお前に暴力振るったらいくらオレでも…」「上等じゃ〜今殺ったろかいジジィ〜!」とかいうやり取りがあって飛び出したモノの「へっさみーや…身よりもないオレ、東京でも行ってみっか…」と乗り込んだ風だ。きっと彼は東京に着き、ボクシングジムの門を叩き世界を目指し、チャンプになって仙台凱旋。「とーさんかーさんすまなかった」「たけすぃ〜!」って再会するのである、間違い無い。


という訳でまた帰りも寝れず、東京は新宿駅西口に朝の4時半に到着。5時の始発を待って帰宅。6時過ぎに寝て、9時半に野球の試合へ。眠くて仕方なかったが何とか終え、休みの集大成のプライド武士道を見ようと仮眠したら見逃した。何で4時からなんだよ〜夜と思うじゃん!誰かビデオ貸して下さい。


ちなみに今回の旅行の総額は2万円でした。今度はもっと節約するぞ〜!