バイオリズム的1週間


僕は今年29歳になるわけであるが、人生29年も生きてきて最近「1週間」という制度にいい加減飽きてきた。毎週毎週日曜日が終われば月曜日がくる事の繰り返し。いつしか慣れきってしまい、当たり前のように過ぎ行く「1週間」。日曜日の夜には月曜日の仕事のせいで気分はメイビーブルー。火曜日など曜日自体に存在感が無く、先週火曜日に何をしたか記憶も無い。水曜日は中だるみ、木曜日にはもう一日行けば休みと奮い立ち、金曜日になればもう仕事の事などそっちのけ週末モード、やがて月曜日はまたやって来るっていうのに…


つまり僕のバイオリズムは金曜日の午後を頂点とし、日曜日から月曜日に向けて急降下、その後木曜日まで低空飛行をキープし、金曜日の午後に向けてまた急上昇する、といった事の繰り返しとなる。


そこでこの退屈な「1週間」を断固改革すべく、整理してみる事にした。


まず「月曜日」といのは無くさない。これは人生甘い事ばかりでは無い、日曜日がくれば必ず月曜日がくる(いい事もあれば悪い事もある)、といった人生の教訓的な重要な曜日であり、この曜日が有る事によって青少年に「我慢する」という事を自然に覚えさせ、発生しうる「キレる」犯罪を未然に防ぐ。


「火曜日」というのはいらない。前記の理由の通り、無駄なので廃止する。


「水曜日」は言うなれば中継地点だ。雪山で遭難した時に避難する山小屋のような存在であり、これがある事によって救われた命も少なくないと思われる為、キープ。


微妙な存在「木曜日」。金曜日の前の日、明日行けば週末だ、と思い自分を奮い立たせる日。しかし早く金曜日になればいい話なので、この曜日も廃止とする。


「金曜日」は重要だ。この曜日はまるで遠足の前の日のように一番テンションが上がる。遠足自体は歩きまくって疲れるので前日の用意が一番楽しい。お決まりの「バナナはおやつになるんですか?」って、今更聞きたい。


「土曜日」は金曜日までの疲れを癒し、日曜日へとかかる栄光の橋。しかし金曜日ほどテンションは上がらないし、金曜日の夜飲み過ぎて起きたら土曜日の夜、という事も少なくなく、無駄に寝て過ごす事も多し。よって廃止。


「日曜日」は月曜日に向けての用意をする日である。3大テレビ番組である「笑点」「ちびまるこちゃん」「サザエさん」を見ないと一日が終わらない。ところで日曜日の午後ってなんか寂しいよね、アンニュイ。


と、結局「火曜日」「木曜日」「土曜日」を廃止する事に決定したのだが、「7日間ワンサイクル」というのは既存のシステムなので残さないとマズそうなので、下記の通りになる。


「月曜日」→「金曜日」→「水曜日」→「金曜日」→「金曜日」→「金曜日」→「日曜日」


か…完璧だっ!これぞ完璧な「1週間」だ!月曜日を終えるともう金曜日、そのテンションのまま水曜日で一休みし、そしてまた金曜日。金曜日の連打、略して金連打(キンレンダ)、まるで中国人の名前みたいで深みを感じる。そして日曜日。息をつくヒマも無い程に金曜日が味わえる!いやっほぅ!


「毎日が日曜日だったらいいのにな〜」ってアホな事を考えているそこの君、この「1週間」はどうだい?